海繋ぐ








 セリアは、ゴンドラ漕ぎとして生計を立てている。代わり映えのない毎日だったが、ある日、人魚の兄弟との出会いが、彼女の世界を根底から覆すこととなる。
 何もしなければ、何も変わることはない。
 一人ぼっちになって初めて、セリアは自分のために行動を起こすことにした。



 第一章 偶然か、必然か
01ゴンドラ漕ぎの少女
02凍った心
03偶然か、必然か
04名もなき痛み
05ぎこちない対話
06お金の価値
07心地よい湯加減
08ゴンドラ観光
09受け取り方の違い

 第二章 人間か、人魚か
10二つのペンダント
11悪くない牢屋生活
12隔離された場所
13人心地
14久しぶりの水浴び
15種の別なくして
16開く世界
17水の滑り台
18人間か、人魚か
19人魚の歴史
20不思議な音貝
21楽会へ
22出戻り牢屋
23別れ

 第三章 動くか、否か
24溶けた心
25動くか、否か
26海の底の長
27海へ還る計画
28父の書斎
29自分にできること
30神殿の漕ぎ手
31水辺の人魚
32海が繋がるとき
第四章 自由か、服従か

33計画始動
34兄弟を探しに
35音貝を探して
36自由か、服従か
37船乗りの少年少女

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